顎関節症は20〜40代くらいの女性に多くみられますが、男性も発症し、アゴの
関節やそれを支える筋肉や靭帯、神経の不調によって起こる病気です。
顎関節は耳の穴の前方にあり、ちょうつがいのように働いてアゴを開けたり閉めた
りしています。
この関節の関節円盤がズレてちょうつがい部分が不調になると,口を開けたり閉めた
りしたときに音がなるようになります。
放っておくと関節が炎症を起こして痛んだり、関節が引っかかる感じで口を大きく
開けることができなくなります。
また、顎関節を動かす筋肉は首や肩とつながっているため、負担がかかりすぎる
と、顔や首、肩の回りの筋肉などにも負担がかかります。
さらに、バランスの悪いかみ方やあごの動かし方は、ホルモンの乱れや自律神経失
調症にみられるのと同じような症状をひき起こすこともあります。
そのためアゴの症状だけでなく・・・
頭痛、肩や首の凝り、手足や腰のしびれ、めまい、耳 鳴り、胸の痛み、鼻詰ま
り、吐き気、食欲低下、疲労感、イライラ、不眠など症状が全身におよぶこともあ
ります。
つまり顎関節症は、単なる関節の病気ではなく、悪化すると全身の不調につながっ
てしまう病気なのです。
原因としては食いしばりやストレス、姿勢などが多いようです。
治療法としては咬み合わせを改善したり、薬物療法などをします。
また症状の強い方はマウスピースを作成し顎関節の安定をはかり、症状を軽減しま
す。
不良なかぶせ物などで咬合のバランスが崩れている場合は、それを修復し咬合の安
定をはかります。
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